2020年7月10日(金)の金曜ロードショーで放送された映画「オーシャンズ8」のネタバレと謎の解説、考察を含む内容をご紹介します。
映画「オーシャンズ8」は、「オーシャンズ11」から始まり「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」までシリーズとして制作された映画の続編です。
今回は、ダニーが生存しているのではという「ダニー・オーシャン生存説」、デビ―のリストにあった「キューピッドの歓びの意味」や、4人の老婦人の正体、タミーの仕事は一体何なのか、といった、映画を見ただけではちょっとわからないことの真相に迫ってみたいと思います。
※誤って今回の映画「オーシャンズ8」ネタバレと謎の解説、考察記事に来てしまった方、ネタバレや考察が嫌いな方はお戻りください。
ダニー・オーシャン生存説
「オーシャンズ13」の続編として期待していた視聴者の中には、「オーシャンズ8」の冒頭でいきなり「ダニー・オーシャンは死んだ」と聞かされて愕然としたという人も多いのではないでしょうか。
また同時に、あのダニー・オーシャンが死ぬはずがない、きっと映画のラストで種明かしがされるはずだと考えた人も多いでしょう。
しかし、結局この謎は最後まで明かされることなく、ダニー・オーシャンは死んだという話でストーリーは終わってしまいました。
果たして、ダニー・オーシャンは本当に死んでしまったのでしょうか?
ここでは、ダニー・オーシャンが生存している可能性について考察してみたいと思います。
ストーリーの中でダニーの死が描かれているのは、妹であるデビー・オーシャンがダニーの墓参りに行くシーンです。
ここで、ダニーの親友、ルーベンとダニーの話をするのですが、セリフだけをよく聞くと、本当に死んだのか疑わしい内容になっています。
ダニーがルーベンやデビ―に会うことができない、または会うつもりがないようなところにいることは確かなようですが、それは死んでしまったからなのかは分からないという状況です。
また、仲間たちからダニーが本当に死亡したのかについて問われるシーンでも、デビ―は曖昧な返事をするだけです。
映画のエンディングでは、ダニーの墓の前で仕事の成功を報告するデビ―ですが、これもどういった意味があるのかはっきりとしません。
ダニーは「オーシャンズ12」の大仕事の後、泥棒を引退していたのですが、「オーシャンズ13」で仲間のために再び裏家業に戻ってきました。
また、本心かどうかはわかりませんが、結婚して子どもがほしい、といった内容の言葉を口にしていました。
これらのことから推測すると、ダニーは死んだのではなく、死んだことにされている、つまり、死を偽装して裏社会の目の届かないところで隠遁生活を楽しんでいるのではないか?という仮説がたちます。
もしそうだとすると、デビ―が墓の前で祝杯を挙げているのも、自分が連絡を取ることでダニーの居所がバレてしまうことを懸念しての行動とも考えることができますよね。
いずれにしても、ダニーの死の時期や場所はおろか、原因すら明確にされていないとなると、真相は続編で語られる可能性が高いと考えられます。
その時には、ぜひともダニーが生存しているということを期待しましょう。
マット・デイモン出演カットの真相
また、実は、マット・デイモンさんも「オーシャンズ8」には出演予定で、実際に撮影まで済んでいましたが、ある理由から出演シーンが全カットとなってしまいました。
その理由を「オーシャンズ8」の監督ゲイリー・ロスさんは、ストーリー構成が変更となったので、編集段階でカットしたとコメントされています。
しかし、世間的には別の理由が語られています。
それは、マットデイモンさんが、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを容認するような発言をしてしまったためではないかということです。
「オーシャンズ8」は女性をメインの視聴者層としていたため、マット・デイモンさんの出演は興行に悪影響を及ぼすという判断だったとみられています。
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オーシャンズシリーズの原作「オーシャンと十一人の仲間」
スティーブン・ソダーバーグ監督の映画「オーシャンズシリーズ」は、そもそも1960年に公開された映画「オーシャンと十一人の仲間」が原作で、これをリメイクした作品です。
主人公のダニー・オーシャンがかつての仲間を集めてラスベガスでの大金強奪計画を実行するという点は同じですが、時代設定や登場人物は変わっています。
第2次世界大戦後の話で、空挺部隊の軍曹だったダニー・オーシャンが、仕事の仲間としてかつての戦友10人に声をかけるのですが、彼らの職業は、野球選手、オートレーサー、音楽家と、ソダーバーグ版とはかなり違っていますね。
ストーリーや物語の結末も違っているので、気になる方は原作の方も観て見比べてみてください。
オーシャンズシリーズの設定
オーシャンズシリーズを時系列で並べると、「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」「オーシャンズ8」の順になっています。
「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」の主人公は、ジョージ・クルーニーさん演じるダニー・オーシャンです。
そして、「オーシャンズ8」の主人公は、サンドラ・ブロックさん演じるデビ―・オーシャンです。
いずれの作品も、主人公が最高の泥棒チームを従えて、大掛かりな詐欺を働くという点で共通しています。
ただし、メインキャストは「オーシャンズ13」までは男性陣でしたが、「オーシャンズ8」では女性陣にそっくり入れ替わっているという点が特徴です。
泥棒チームのメンバーを演じるのは、ブラッド・ピットさん、マット・デイモンさん、ジュリア・ロバーツさん、アン・ハサウェイさん、ケイト・ブランシェットさん、リアーナさんなど、いずれもハリウッドを代表するセレブな大スターたちばかりです。
全シリーズに登場する人物
「オーシャンズ8」は「オーシャンズ11」を単純に女性主人公でリメイクした作品というわけではありません。
「オーシャンズ13」と「オーシャンズ8」は、主人公も変わってしまっているので、全くの別作品だという人もいますが、全てのシリーズに共通して登場する人物がいたり、ストーリーとしてつながっていると言える点がいくつかあります。
まず、全シリーズ作品に登場する人物をあげます。
シャオボー・チンさん演じる中国雑技団曲芸師のイエン。
エリオット・グールドさん演じるベガスのカジノホテル経営者で資産家のルーベン・ティシュコフ。
そして、カール・ライナーさん演じる往年の天才詐欺師、ソール・ブルーム。
この3人は、「オーシャンズ8」にも登場しています。
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タミーの仕事は盗品売買
サラ・ポールソンさん演じる主婦、タミーが夫をどうやって言いくるめて盗品を売りさばいているのか、デビ―が質問するシーンがあります。
そこで、タミーが「イーベイ」と答えるのですが、この意味は、「ebay(イーベイ)で取引している、と言ってるわ」というような意味合いです。
イーベイとは、アメリカのカリフォルニア州サンノゼに本社を置くEC企業で、世界中で1億6千万人以上が利用していると言われるインターネットオークションの世界最大手企業です。
つまりタミーは、日本でいうメルカリやヤフオクで中古品を売りさばくように、イーベイのサイトを通して、倉庫一杯の盗品を売っているというわけです。
デビーのリスト キューピッドの歓びの意味
デビ―が出所後からずっともっているリストがあります。
これは、これから実行する犯罪計画のリストですが、それだけではありません。
ここにあげられている内容は、「宝石を盗む」ということだけでなく「クロードへの復讐」など、デビ―が実現したいと思っていることが余すことなく書かれており、ストーリーが進むにつれて、このリストは一つずつクリアされていきます。
中でもリストの最後に記されている「Cupid’s Delight」(キューピッドの歓び)とは一体何だったのでしょうか?
これは、宝石を盗み出した後に続けて実行された「クロードへの復讐」を意味しています。
クロードを嵌める実行犯となったダフネは、英語では「Daphne」と書き、「月桂樹」という意味があります。
月桂樹はギリシャ神話などで神や天使が冠にしていることが多く、ダフネをキューピッドに見立ててこのような一文をリストに書き入れたのではないでしょうか。
老婦人4人の正体
クロードを嵌めるために一役買った4人の老婦人ですが、いきなり登場したので、誰?と思った方も多いでしょう。
オーシャンズ8の誰かが変装してるの?まさか。そんなことはありませんでした。
彼女たちは、トゥーサンを仕込んだジュエリーを売りさばくためにデビ―が仕組んだサクラたち。
その正体は、元舞台女優だった方たちで、社交界の貴婦人に成りすましてもらったというわけです。
「オーシャンズ11」でいうところのソール・ブルームの役どころに近い感じですね。
映画「オーシャンズシリーズ」全作品配信
Huluでは、「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」「オーシャンズ8」のシリーズ全作品を一挙配信しています。
オーシャンズシリーズを見てみたいという方は無料トライアルに試してみて下さい。
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